近年の社会をより豊かなものへと劇的に変化させたLED照明やスマートフォン。
その基幹部品に欠かせない材料が、さまざまな特性を備えた化合物半導体です。
大陽日酸は、化合物半導体の製造に必要となるMOCVD装置の開発にいち早く取り組み、
その安定した性能は世界トップレベルと評価されています。
私たち大陽日酸ATIは、大陽日酸が国内外に供給している
MOCVD装置の設計と製造を担う100%出資子会社です。
独自に培ってきた高度なエンジニアリング技術を駆使し、
これからも社会のさらなる発展に貢献していきます。
MOCVD装置は、原料を正確にリアクター(成膜炉)へと導く「原料供給ユニット」、ウェハ上に化合物半導体の薄膜を形成する「リアクター」、リアクター内部の圧力をコントロールする「排気圧力制御ユニット」、それらを一元管理する「電気制御システム」から構成されます。大陽日酸ATIは、長年培ってきた独自のガスハンドリング技術を応用し、お客様の多様なニーズに応えるMOCVD装置を提供しています。
機構部品の機械設計、配管レイアウトを決定するための実装配管設計など、CADを必要とする場面は多岐にわたります。
数百点から千点にも及ぶ加工部品は、全てについて厳密な検品が行われた後、組立工程へと送られます。 装置の組立には「機構部品組立」「配管組立」「電気システム組立」などの多様な技術が求められるため、各分野の社内エキスパートが共同で作業を行います。
納入時に完成した装置で成膜テストを実施したうえで、お客様への引き渡しを行います。大陽日酸ATIにはプロセス技術を保有するエンジニアも在籍し、大陽日酸のつくば研究所でデモサンプルの作成や成膜評価を実施することも可能です。
世の中にはさまざまな物質が存在しています。その中には電気を通しやすい性質を持った「導体」と呼ばれるものと、反対に電気を通しにくい性質を持った「絶縁体」と呼ばれるものがあり、その中間の性質を備えた物質が 「半導体」です。半導体は、元素の組み合わせや含まれる不純物の量で、電気の流れやすさが変化します。この特性に着目し、電子部品の材料として広く使われるようになりました。
~MEMO~
半導体を材料として作られた電子部品を集積した「半導体集積回路(IC)」のことを、略して「半導体」と呼ぶ場合があります。混同しやすいので注意が必要です。
半導体としてよく知られるシリコン(Si)は、マイクロプロセッサーやメモリーなどの半導体集積回路に用いられていますが、シリコン元素だけでは機能的に限界があります。そこで、2種類以上の元素を化学反応させ、 半導体の性質と高度な機能性を併せ持った新しい化合物を作り出す研究が進められました。その結果、誕生したのが「化合物半導体」です。複数の元素からなる化合物半導体は、「電気を光に変える特性」「シリコン半導体よりも高い電子移動度特性 」「シリコン半導体よりも高い電圧破壊特性」などのさまざまな特性を兼ね備えた次世代の材料として、現在、LEDや半導体レーザー、高速トランジスター、パワートランジスターといっ た幅広い電子部品に利用されています。
ガリウム(Ga)とヒ素(As)の化合物GaAs(ヒ化ガリウム)ウェハ
ガリウム(Ga)と窒素(N)の化合物GaN(窒化ガリウム)ウェハ
大陽日酸ATIは、大陽日酸のイノベーション事業本部、開発本部、つくば研究所と連携を図りながら、大陽日酸グループの継続的な発展に寄与するイノベーションを推進しています。MOCVD装置の設計・製造で長年にわたり培ってきた独自の設計・製造ノウハウと高度な技術力を駆使し、新たな事業領域の開拓に挑戦していきます。
商 号 | 大陽日酸ATI株式会社 |
本 社 | 神奈川県川崎市川崎区小島町6番地2 (大陽日酸京浜事業所内) TEL:044ー288-5791 |
長野事業所 | 長野県長野市稲里町中央4丁目15番地12 TEL:026-247-8260 |
代表者 | 代表取締役社長 渕上 慶太 |
創 業 | 2008年2月1日 |
資本金 | 3,000万円 |
株 主 | 大陽日酸株式会社(100%出資子会社) |
事業内容 | 半導体製造装置および産業機械装置の設計製造、 エンジニアリング業務、メンテナンス業務 および、電気計装・ソフトウェアの設計、製造など |
認証取得 | ISO9001(本社のみ) |
神奈川県川崎市川崎区小島6番地2
(大陽日酸京浜事業所内)
TEL:044ー288-5791
川崎駅(東口)から
○バス
16番のりば「川03」系統
浮島バスターミナル行き(臨港バス)乗車
「小島町」下車、徒歩約5分
※バス所要時間約30分
小島新田駅から
○タクシー約5分
○徒歩約25分
1980年 | (株)日本イー・エム・シー設立、MOCVD製造装置製造販売開始 |
1983年 | 日本酸素(株)でMOCVD装置事業開始 |
1996年 | (株)アセック設立 |
2004年 | 日本酸素(株)と大陽東洋酸素(株)が合併し、大陽日酸(株)に商号変更 |
2007年 | (株)日本イー・エム・シーから大陽日酸イー・エム・シー(株)へMOCVD装置事業を譲渡 |
2008年 | 大陽日酸イー・エム・シー(株)創業 |
2009年 | 大陽日酸イー・エム・シー(株)と(株)アセックのMOCVD装置事業が合流 |
2014年 | 大陽日酸(株)化合物事業部の設計製作部門と統合し、社名を大陽日酸イー・エム・シー(株)から大陽日酸CSE(株)に変更、本社を移転 |
2022年 | PLC制御盤等の電気計装メーカー、(株)匠電舎から全事業を譲り受ける。 長野事業所の開設。 |
2024年 | 大陽日酸ATI(株)に社名変更 |
採用職種 | 技術系社員 |
職務内容 | 機械設計・製造、電気設計・製造、システム設計・製造 |
諸手当 | 交通費全額支給、時間外・家族・役職ほか |
昇給 | 年1回(7月) |
賞与 | 年2回(7月、12月) |
勤務地 | 本社(川崎市川崎区小島町) 長野事業所(長野県長野市) |
勤務時間 | 9:00~17:40 |
休日 | 土曜日曜・祝日・年末年始・創業記念日等 |
大学生の頃は、半導体のメーカーでモノづくりをしたいと考えていました。また、大学では大陽日酸のMOCVD装置で研究をしていたので、使っている装置に興味がわき、大陽日酸ATIに応募することに決めました。
私は設計部で主にMOCVD装置の基幹部分である反応炉内の図面を作成しているのですが、実際にできた装置がうまく稼働することにやりがいを感じています。
若い人は少ないのですが、年齢にあまり関係なく意見を言い合うことができ、雰囲気がとても良いと思っています。非公認ですが、登山、バイク、ダーツなどのサークルもあり、休日もたまに一緒に活動できるフレンドリーさがあると思います。
大学では理学部で、設計などは全くの素人だったので、入社前は不安でしたが、入社後は先輩がいろいろと教えてくれました。まだ知識不足ではありますが、チャレンジすればなんとかなるものだと思いました。
客先に納入した装置で設計通りの性能を発揮しなかったことがありましたが、設計を見直して挽回しました。この時の経験は、次回以降の設計にも活かせていると思います。
CVD装置や半導体に興味があれば、ぜひ応募してみてください。
私は機械工学科の出身なので、機械に携わる仕事をしたいと思っていました。MOCVD装置に関する知識はほとんどなかったのですが、自分なりに調べてみて、化合物半導体がどういうもので、日常生活に無くてはならないとても身近なものであると知り、興味がわいたことが応募の決め手となりました。
装置を担当すると、装置の仕様決めから、部品手配、設計・製造、工程管理までを一環して自身で管理しなければならないので、とても責任感のある仕事だと思います。自身で担当した装置が客先に納入された時は大きな達成感を感じます。
業務の役割はそれぞれ分かれていますが、仕事をする仲間はみんな仲が良く、とても良い雰囲気の職場だと思います。
入社前の設計業務の印象は黙々とパソコン画面を見て一人で業務をするイメージでしたが、実際は社員同士がそれぞれの役割の中で互いにコミュニケーションを取り合い、協力しながら業務を行っています。
装置に使用する機器を発注する際、誤った仕様の機器を手配してしまったことがあります。ケアレスミスにより発生した失敗でした。以後、同じことを起こさないよう、些細なことでも二重チェックをするよう心がけています。
MOCVD装置はあまり馴染みがないかもしれませんが、入社後は我々がサポートしますので、機械設計や機械組立に興味のある方は、ぜひ応募をよろしくお願いします。
知人の紹介です。大学で学んだ電気の知識が生かせると感じ、応募しました。
街中の駐車場で精算機やフラップ板装置が設置されているのを見かけて、自分が製作に携わった製品が実際に多くの人に使用されていることを実感したときです。
先輩や上司に気軽に相談、質問ができるアットホームな雰囲気ですが、各々には責任ある仕事を任せられていると感じています。
"基板に誤ったプログラムを書き込んでしまったことがあり、出荷先で数百枚の基板のプログラム書き換えを行ったことがありました。
この失敗から、データファイルの確認や取り扱いについて、より一層注意するようになりました。
PLCソフト設計、制御盤ハード設計・製作に興味があれば、ぜひご応募ください。